彷徨う人
2015年6月16日 / 彷徨う人
彷徨う人を見ると、放っておけない気持ちになる。
その姿は、まるで僕の母であり、父であり、かつての自分であり、そして今の自分のようだ。
何が起きてるかがわからない。
どうすればいいのかわからない。
どうしたいのかがわからない。
それはわかってるけど動けない。
動けるけどわかってもらえない。
彷徨う理由は人それぞれ。
ちょっと見せてみて?
なるほど、こう見えてるのか。僕なら、こうするかな。って。
彷徨う人は絵本ですか?詩みたいな文章で面白い。
私には立ち止まって考えごとをしてるように見えます。
彷徨っているなら表情はわからない方がそう感じられると思います。感性の問題でしょうけど。
彷徨うのは常に何かをわかりたくて、とは限らない。
何もわかりたくないから彷徨うこともあるのでは?
私の好きな映画の登場人物のセリフにこんな言葉があります。「私は無知な自分を気に入っている。無知と健康は幸せに生きる秘訣だ。知りすぎるとろくなことはない。」
絵の中の彼女は答えを探して(彷徨って)いるのでしょうか。
田中千智氏の「彷徨う人」は絵画だと思います。
同氏はデザイナーとして活躍されている人です(面識はありませんが)。
拙い文章は私のもので,絵画は私が勝手に引用させていただいているものですので,ご留意ください。
行くあてもなく歩いている彼女の左側にふと私が現れたので,彼女は僕を見た。僕にはその瞬間の絵に見えます。その目を見ていると,次の瞬間,彼女は僕を信用して「ここはどこですか?」と聞いてきそう。